私たちの体には凹凸があり、部位によって硬さが違い、重量配分もそれぞれ違います。
その体を平均で7時間もの間、支え続けなければならないマットレスの役割はとても重要なものです。体をしっかりと支える、というのは、人間の骨格を基本として、体のどこにも負荷をかけることなく、筋肉も骨も、力を抜いて休むことが出来るということです。マットレスが体の凸部分だけを支えているような状況では、支えられていない凹部分に負担がかかり、体の痛みの原因になります。ですからマットレス選びの際、手で押してみたり座ってみるだけでなく、実際に横になり、その状態があなたの平均睡眠時間続くという認識のもとで選ぶべきです。
それから、寝ている時には気付かない事ですが、私たちは幾度となく寝返りをうちます。寝返りは、睡眠中の体内の血流や筋肉への圧迫、熱や湿度への対応、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替え時など、健康な睡眠には欠かせない「運動」だと思って下さい。ただ、多すぎる寝返りは疲れるだけで安定した睡眠は持続できませんし、逆に少な過ぎる寝返りは体の一定箇所に負担をかけ続けるため頭痛や肩凝り、腰痛の原因にもなったりします。寝返りもまた、個人差のあることなので、「15回から25回ぐらい」と思って頂ければよいと思います。この大事な寝返りは、ベッドが小さいとやりにくいので、80cm以下のサイズをシングルとして使用するのは、仮眠用に限定し、横になってみて一番安心できるサイズを選んで下さい。 |